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Interview インタビュー
Updated 2016.07.18(月)

【SPECIAL INTERVIEW:副住職 高山信雄氏】こんな発想があったのか!お寺のお供え物を「おすそわけ」!?子どもの貧困問題に立ち向かう『おてらおやつクラブ』とは

福祉発信レーベルとして、視野を広げてみると世の中にはまだまだ面白い取り組みをしている人が沢山いることがわかる。当事者として現場に居ると発信がどうしてもかけてしまう部分がある。特に福祉分野はそこに弱い。そこをうまく補いながら吸収していくのがこのLimited Life Actionの強みでもある。そんな中、またもや面白い情報を耳にした。お寺にお供えされるさまざまな「おそなえもの」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、全国のひとり親家庭を支援する団体との協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動だ。その名も【おてらおやつクラブ】お笑い芸人にもそんなコンビがいたような。それはさておき、『おてらおやつクラブ』とはなんだろう?ってことで、『おてらおやつクラブ』に関わる名古屋市中区新栄にある真宗高田派久遠寺副住職こと高山さんに話を伺ってきた。

高山信雄さん

 真宗高田派 久遠寺 副住職

1613815_266866123469228_1135378247_n copy 【SPECIAL INTERVIEW:副住職 高山信雄氏】

高山信雄さんが居る真宗高田派久遠寺は、名古屋市中区新栄にあり、多くの高層ビルに囲まれています。抜苦与楽(ばっくよらく)という四文字熟語のように「苦しみを抜き楽を与える」ような場所となればいいと高山さんは言う。   お寺×ヨガという取り組み お寺×ヨガを企画したのも仏教界ではチャラいことかもしれない。しかし、ただただ企画しいている訳ではなく、仕切りの高い仏教を少しでも沢山の方々に触れてもらうため、仏教に通じる入り口をつくっている。お寺の中でヨガをすることにより、心が落ち着いたり、普段の喧噪の中から気持ちが離れれる環境づくりをし、仏法のことを交えてお話するというのがセットになっている。やって終わりではなくて、コミュニティ創りを心がけている。   ヨガは月に2回開催 「お抹茶ヨガ」と「お弁当ヨガ」がある。ヨガで体を動かした後に長テーブルを準備し、お抹茶やお弁当を楽しみ、そこで会話が生まれ、家族のようなお付き合いが出来ればと思っている。年齢層は30代から70代の女性が7割をしめる。ヨガというツールがお寺でマッチするのも、お寺のお花のにおいだったり、畳だったり、 お坊さんの格好だったり、和室だったり、木のにおいだったり、壁のにおいだったり、音が良かったりなど日本人たるべき感覚があるからではないでしょうか。    

キャンドルを灯し癒しの中でヨガを楽しむ様子

20140526『音と灯とヨガvol.1』風景①

ヨガの様子

20140526『音と灯とヨガvol.1』風景②  

ヨガの後に仏法をお話する高山さん

20140526『音と灯とヨガvol.1』風景③    

まちのお寺の学校校長という顔

  大切なのは、第三の場所(=サードプレイス)

高山さんは、校長でも活動を広げている。「まちのお寺の学校」は、お寺を舞台に、学びたい人と教えたい人が集い合う、まちのみんなの学校である。 ココロとカラダを調えたり、知らなかった視点や発想と出会ったり、ご近所さんと顔見知りになったり。住まいや職場の近くのお寺がこんな場になったらどうで しょう?私たちの暮らしはもっともっと楽しくなるはずです。家庭でもなく、職場や学校でもない、様々な”しがらみ”から離れて自由になれる第三の場所(= サードプレイス)は、私たちが心豊かな生活をおくる上でとても大切な空間です。お寺は古来、地域のサードプレイスであり、人々がココロをほぐす場、ココロ に栄養を与える場、ココロを調える場だったのです。だからこそ、お寺をもっと気軽で楽しく温かい居場所にすることで、“まち”や“ひと”を元気にできると 考えています。「まちのお寺の学校」は、こうした価値観に 賛同する、市民とお寺が協働して始まったプロジェクトです。決して、お寺だけががんばるものでも、講師だけが頑張るものでもありません。「まちのお寺の学校」は、”まちのみんなの学校”なのです。    

おやつクラブという支援とは?

  『困ってるお母様たちが一人でも助かって頂ければ』

おてらおやつクラブのはじまりのキッカケとなったのは、2013年に大阪市北区天満のマンションの一室で起きた母子餓死事件である。「最後におなかいっぱい 食べさせられなくて、ごめんね」と母親が残したとみられるメモにはそう書かれていた。大阪府警天満署は生活に困窮して餓死した可能性が高いとの報道もある。「事件は防ぐことはできなかったのだろうか。」と多くの人が悲しんだ。この事件の記事を読んだ奈良県にある浄土宗安養寺・松島靖朗住職がお寺で何か出来ないか?お寺のお供え物で補うことは出来ないか?と申し出たのがキッカケとなり、同年11月に試しで仲間内ではじめ、翌年1月にネット拡散で「おてらおやつクラブ」を本格的募集を募り始めた。2014年で200以上ものお寺が協力し、2016年現在までに370ものお寺47都道府県へ広 がった。支援団体も110ほど集まった。    

「おてらおやつクラブ」はどのどのような流れで支援されるのか?

どの国にも貧富の差はある。貧困だからという理由で、お寺と当事者が直でやり取りすることはなく、間に支援団体が入り顔の見えない支援をしている。中にはホームページから直接「おやつを頂きたい」という母様からの問い合わせがあり、条件付きで支援することもある。メインとなる団体は、フードバンクやDVに関する団体や 居場所づくりに関する団体や児童館などである。 IMG_7267 お菓子の賞味期限はどうしてる?

二週間以内のものは、手伝ってくれた方にお裾分け(おみやげ)にする。二週間配送を心がけている。じゃないと手から手に渡る間に賞味期限が切れてしまうからだ。

お供え物を一時的に保管するスペース

IMG_7252 手伝ってくれる人たちもその場を居場所にしてくれる。

配送するのはとても大変で、一人では出来ない。そのためにも今まで沢山の人たちに手伝ってもらってきたが、今では梱包して集荷配送するのもイベントになっている。イベント化にすることにより、色々な方が参加できるようになっている。     今日もまた日本のどこかで苦しむ人のために止まること無く活動を続ける『おてらおやつクラブ』。取材では高山さんの素晴らしい人間性に心打たれ、私自身も心にある苦しみがスっと抜けたような気がしました。皆様も久遠寺で生まれるコミュニティに参加してみてはいかがでしょうか?きっと何か新しい発想が生まれると思います。これからも高山さんの行動に注目していきたいと思いました。(Limited Life Action取材班より)



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Lot FALCON
編集者
長谷川貴大(Lot FALCON)
長谷川貴大/Lot FALCON(ロット・ファルコン)/ラッパー/LLA Entertainment 合同会社代表/デイサービスSWAGプロデュース/lla.nagoya(自社Webメディア)の管理者
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